皮脂欠乏性湿疹

Q.どんな病気ですか?
A.加齢や入浴時の洗いすぎなどの原因により、皮脂や汗の分泌が減少した状態が乾皮症(いわゆるドライスキン)と呼ばれるものです。皮膚のバリア機能が低下し、この状態に更に外的刺激が加わって湿疹化した状態を皮脂欠乏性湿疹といいます。
       
Q.原因は?
A.皮膚を潤わせる要素として①皮脂(皮膚の表面を覆って水分の蒸発を防ぐ)②角質細胞間脂質(角質細胞の間を埋めて水分を挟み込む)③天然保湿因子(角質層にある天然のアミノ酸や塩類。水分をつかまえて離さない)の3つの要素がありますが、これらが不足して来ることにより引き起こされます。冬季など乾燥しやすい時期になりやすく、特に日本人の高齢者ではタオルで必要以上に皮膚をこすってしまう習慣を持つ方が多く、これらも湿疹化の原因となります。
 
Q.治療は?
A.まず入浴時にこすり過ぎないことに注意し、その上で、入浴後10分以内に保湿剤を外用する事により予防するのが効果的です。湿疹化して掻痒を伴う場合は、ステロイド軟膏の外用、抗ヒスタミン薬の内服などを併用する事もあります。生活習慣としては、入浴の際石鹸を泡立てて洗いこすりすぎない、ぬるま湯(3940度)で入浴時間は15分程度にする、加湿器などを使って部屋の湿度を40%程度に保つ、肌着はアクリルやナイロンなどの化学繊維でなく、木綿の肌着を使用する、などの点に注意するとよいです。