けがで皮膚の下にガラスや小石が入り、そのまま傷がふさがり時間が経ってしまうことがあります。初期の段階で取り除けば感染のリスクや異物肉芽腫ができる可能性も最小限で抑えられます。皮下異物は、炎症を起こしていなければ腫れたり痛んだりすることはあまりありません。何かある、といった異物感が主症状です。この症状は場所によっては非常に不快感があるため、初期の段階で摘出をおすすめいたします。鉛筆やシャープペンの針等は入れ墨のようにあとが残ってしまうこともあり、その場合はレーザー治療が有効な場合があります。
異物肉芽腫って何?
肉芽腫とは、慢性的な炎症に基づいて生じる腫瘤です。異物肉芽腫とは体内に長時間分解されずに存在する異物が慢性炎症の原因となり、肉芽腫を生じたもので、異物には外傷に由来する砂や石、木片などが原因でおこることが多いです。また美容外科手術で充填目的に使われる異物でもおこる場合があります。
治療方法は?
異物および、肉芽腫の摘出が原則です。異物が取り除かれないと、肉芽腫のみを摘出しても炎症が継続し、再び増大してくる可能性があります。感染症を併発している場合は感染のコントロールするために抗生剤投与が必要な場合もあります。異物を完全に摘出できない場合は、炎症を減弱させるため、ステロイドの注入および、広範な場合はステロイド内服を行うこともあります。
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